過払い金はどのくらいの期間で戻るのか?
日付:2016年11月18日
カテゴリ:過払い金について
過払い金を請求してからお金が返還されるまでの期間
よくあるご質問で、「過払い金はどのぐらいの期間で取戻せますか?」というご質問を受けます。貸金業者ごとに異なりますが、弁護士などの専門家に依頼してから、実際に返還された過払い金を受け取るまでの期間は、4ヶ月~8ヶ月間程度かかります。裁判(返還訴訟)で解決する場合は、さらに数か月間かかることもあります。貸金業からの大幅な減額要求を受け入れた場合は、返還期日が早まることもあります。
過払い金返還までの流れ
①貸金業者へ取引履歴開示請求
貸金業者に対し取引履歴の開示請求を行います。
②引き直し計算取引
履歴を取得したら、過払い金がどのくらいあるかを計算します。
③貸金業者へ過払い金請求
貸金業者へ過払い金の請求書を発送します。
④和解交渉
過払い金を請求する意思表示を示したら、貸金業者の担当者と直接やり取りをして過払い金の金額の交渉をします。いろいろな争点(分断取引、債権譲渡、契約切替、不動産担保ローンへの切替え、回数指定払いの一連計算、推定計算など)など法律的な問題あると双方の主張する金額に差が出るので、交渉期間が長引く可能性もあります。
⑤過払い金の返還
和解がまとまれば過払い金が返還されます。 返金までの期間は業者によって異なりますが、多くの場合、和解成立後3〜6ヶ月かかります。
※過払い金返還請求訴訟の提起
上記④の段階で、貸金業者から納得いく金額の提示がなければ、過払い金を返還させるための裁判(返還訴訟)をします。裁判での解決期間は、貸金業者及び争点の内容ごとに異なりますが、4ヶ月~6ヶ月ぐらいかかります。
A ①~④までの期間:1ヶ月~2ヶ月
B ⑤での和解成立後返還されるまで:3ヶ月〜6ヶ月
A+B=過払い金が返還されるまでは4~8ヶ月ぐらいかかります。(裁判になった場合は更に4ヶ月~6ヶ月かかる場合もあります。)