有権者の自己破産率について
日付:2016年4月22日
カテゴリ:自己破産について
自己破産件数の傾向と一番多い自己破産の理由とは
日本に置いての自己破産の件数は1990年頃より増加傾向にありました。バブルの崩壊後よりその数を増やし2003年頃にピークへと達しています。その後はリーマンショックなどの世界経済の崩壊には関係がなく減少傾向にありますが、バブル崩壊後の自己破産者数よりも何倍もの件数で緩やかに下降気味である状態です。
2014年度の自己破産率に関連する調査によれば、自己破産理由件数で特に目立って多いケースは生活苦及び低所得であり、自己破産件数の60%を占めると言われています。背景には格差社会などが絡み、収入が少なく生活のために借金をする人が多い傾向にあるとされます。自己破産ではギャンブルや浪費の末の借金苦が原因とよく考えられることもありますが、両ケースとも10%に満たないことが数字に表れています。
自己破産理由で増加傾向にあるケースとは
自己破産理由では、全体の半数以上が生活苦、続いて保証債務や事業資金、病気・医療費などが多い件数に当てはまりますが、増加傾向にある自己破産率では住宅ローンが原因の破産が挙げられます。雇用環境の変化などに関連する失業や転職、給料の減少などによって住宅ローンの支払いが困難になるケースが増えていることが原因です。
2008年頃から住宅購入の自己破産理由件数は増加傾向にあり、2014年度の調査では1997年の調査から最大の値を更新しているデータとなっています。日本国内では4割程度の世帯が住宅ローンによって不動産を購入しており、実態調査はされてはいませんが、住宅ローン件数の年間0.4%程が住宅ローン破綻者だと推察されるようです。
男性よりも女性に比率が高い自己破産率
自己破産率から見る男女の比率では半数以上を女性が占めていると言われています。国内のとある県では女性の破産申立者が男性の1.7倍とのデータがあり、全国的に見た破産割合でも女性が多い傾向にあります。自己破産理由件数で全体の半数以上を占めている生活苦ですが、女性が陥り易い理由でもあります。
離婚や夫に先立たれることが原因で、シングルマザーになることや収入の少ない高齢女性の妻では必要な出費を賄うことが困難な状態にあります。また夫の収入減などで低収入に悩み消費者金融へ頼ることなども原因の一つです。また女性にありがちな理由としては強引なセールスを断れずにローンを組んでしまうことやストレスを解消するための浪費癖なども挙げられます。 女性は借金を恥ずかしく感じるなど、周囲に借金の悩みを相談できないケースが多く結果多重債務者となる傾向にあると考えられます。