残業代に関する勘違い

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残業代に関する勘違い

日付:2016年11月12日
カテゴリ:労働問題について

固定で支払われている残業代以上の金銭を請求できるか?

予め一定時間の時間外労働が発生することを考慮し、毎月一定額の残業代を支給している会社があります。固定残業代が時間外労働の対価として見合うものであれば問題ないのですが、固定残業代を悪用し、少額の固定残業代で長時間の残業(時間外労働)をさせる会社もあります。このようなブラック企業は固定残業代の支払いを根拠に固定残業代以上の残業代を支払わないことがよくあります。しかし、たとえ固定残業代が支払われていたとしても、その固定残業代が、残業(時間外労働)時間により算出される割増賃金額よりも少額である場合には、差額分を会社に対して請求することが出来ます。

少しでも固定残業代として支払われている金額に不満を持っている方は、残業(時間外労働)時間により算出される割増賃金額を算出しましょう。算出の仕方が分からなければ、弁護士等専門家に相談をしてください。

残業代請求に対する会社の反論

残業代を請求した時に、会社から①「基本給に残業代が含まれている。」②「役職手当や営業手当の中に残業代が含まれている。」と言われる場合があります。

①基本給が残業代に含まれていると言われた場合

給与明細等から実際の基本給(所定労働時間に対する給与)と残業代との内訳が分かり明確に区分されているのならともかく、明確に区分されていない場合、残業代が支払われているのか明らかでありません。毎月残業(時間外労働)時間が異なるのに基本給の支給額が一定の場合、残業代が考慮されていない可能性が高いです。仮に、実際の基本給と残業代の内訳が知りえたとしても、上記した残業(時間外労働)時間により算出される割増賃金額よりも実際に支給されている残業代が少額の場合差額分を請求できます。

②役職手当や営業手当の中に残業代が含まれていると言われた場合

役職手当や営業手当に残業代が含まれているかどうかは当該手当てが実際の職務内容の対価として適正であるかどうか、残業代が含まれていることを事前に説明をされていたかどうか、一カ月の実際の時間外労働時間数等から残業代が含まれているか判断します。上記①の場合より残業代の支払いの有無の判断が難しいので、疑問に持たれている方は弁護士等専門家に相談をしてください。


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